
酒巻玲子 Reiko Sakamaki
モノ・フラワーズスタジオ 副理事長
気取らずに花を楽しむ
みなさんは花のある生活を楽しんでいますか?
たった1輪でも、花や植物は心に余裕を与え、生活に必ず素敵な何かをプラスしてくれます。いつも家に花のある生活を維持するのは難しい… そんな声をよく耳にします。
維持の秘訣は気取らない飾り方や何気ないあしらいを知ることです。
家にあるコップやジャムの空き瓶などを利用して、たった一輪から始めてみてはいかがでしょうか。

雑草という名の草はない
私事ですが、上に14歳下に5歳の男の子2人がおります。
下の子は公園に行くとその辺りに生えている花をつみ、プレゼント!といってくれるかわいいお年頃。花といっても普通なら雑草として処理されてしますようなものばかり。
幼いころ貧乏になると恐れられていた貧乏草(正式名称ハルジオン)もその一つ。
それでも、家に持ち帰り飾ればなんとも言えず素敵!子供も喜んでいるし、貧乏になってもいいわ!(笑)「雑草という名の草はない」昭和天皇の有名なお言葉を思い出し、植物の持つエネルギーは素晴らしいなと感じる事が出来ます。
といっても、我が家にいつも貧乏草が飾ってあるわけではありませんよ。
露地植えのお花が咲くよりも、少し早めに出回る切り花達。季節感を感じる花や枝は玄関に必ず活けています。たくさんの種類ではなく、とてもシンプルに。家で花を飾る場所は決まっています。多すぎると負担になるので数か所。そこにはもう花がなくてはならない場所となっています。そんな花の居場所を一か所か二か所作ってみて下さい。

生活のすべてにひらめきがある
花に携わる仕事をして20年近くが経ちます。生け花、フラワーアレンジメント、アーティフィシャル、プリザーブドフラワーなど様々なスクールにも通い生花店でも仕事をさせて頂きました。今までにレッスンさせて頂いた生徒さんも1000人を超えるかもしれません。みなさま素敵な方ばかり。花だけではなく、お料理やファッション、アクセサリー、モノ 作り、様々な分野に興味を持ちイキイキと生活されています。皆様とお話すると花だけでデザインするのではないと強く感じます。お洋服の色や動物の色をヒントにしたり、かわいいお菓子の箱や食器、雑貨も私に何かひらめきをくれます。

テーマ性とドラマチックな色合わせ
特にプリザーブドフラワーをデザインする時はテーマ性のあるデザインとドラマチックな色合わせを意識しています。
生花にはない色は独創性があり、カラーインパクトが付けやすく生花との差別化も出来ます。特にモノインターナショナルの製品はインテリアに特化したものが多く、飽きることのないデザインです。最初に何かを取り入れるには一番よい商品だと感じます。
最後になりますが、忙しい毎日に花や緑がみなさまと共にありますように。
プロフィール
酒巻玲子 Reiko Sakamaki
デザインフラワー花遊にてレストランウェディングのフラワーコーディネートを手がけ、
日本カルチャー協会講師・企業講師・花店勤務を経て、モノ・フラワーズスタジオ講師となる。
現在、同スクール副理事長として活躍中。
第1回フロールエバーコンテスト優秀賞
業界コンテストにて多数受賞経験あり。
シンプルでモダンなデザインを得意とし、スクールでのデザイン提案、様々な商品企画に携わる。